10月に入り、年2回(5月と10月の半年に1度実施)実施している下半期の消防訓練の時期を迎え、先週からその準備をしていました。
当ビルは管理部の者(実は私です)が統括防火管理者となり、全テナントの防火管理業務を行うこととしています。
ただ、コロナ禍の2020年4月の実施分からは、感染拡大防止のため全テナントの参加者に会場に集まってもらい行うことは取り止め、消防訓練の資料を配布することで訓練に代えさせて頂いていました。
もちろんそれは管轄消防署の予防課指導係に消防訓練実施計画届を提出する際にもお話していたのですが。
まあ、消防署の指導担当からは「やってはダメではないんです。やってもいいんですよ。」と消防官の方は言われますが、やはり、大人数が会しての実施はクラスターの発生の恐れ、そして最近感染者がまたじわりじわり増えていてコロナ第八波の兆候が見られるので、大人数が集まっての消防訓練実施はまだ慎重にならざるを得ません。
参加側のテナントとて、それは同じ。
ということで、今回も訓練資料を大量に作成し、配布する準備を進めておりました次第です。
ちなみに訓練資料は消防署に置いてあるものを頂いてきます。
内容としては、「通報」「避難・誘導」「消火」の3部編に、オフィスビルでの最近の火災事例等の情報、そして当社で作成した
「指定避難場所・広域避難場所」のマップも入れた冊子です。
で、これらの訓練内容や最近の火災事例等の情報は、ネットで検索しても色々出てきますので、消防署の資料に拘らず、建物やテナント
等の実情に沿った内容で資料を作成してみてもいいと思います。
そして資料配布時に、いちいち資料の内容を説明することが状況的にできないこともあると思うので、「訓練資料の内容について、
御要望があれば個別に御指導させていただくことは可能です。」と伝えるようにしています。(しかしほとんど要望こない)
ちなみに、住居やビルを問わず建物火災の原因で多いのが、「たばこ」「放火」「電気ストーブ」「こんろ」だそう(総務省消防庁データ)。
「たばこ」について。当ビルは共用部分全域禁煙で、喫煙エリアは設けておらず、しかし各自貸室内で吸うことは除外しているので、例え壁材や床材が防炎製品であっても、たばこの火の不始末には気を付けてもらいたいですね。
「放火」に関しては、ゴミ置き場にあるゴミへの放火が特に多いということ。
当ビルのゴミ置き場も外にあるが、防犯カメラを向けているので、抑止にはなっているのかな?という感じです。
「電気ストーブ」については、オフィスで使用している事例は最近はあまり見掛けないが、内勤業務でも冬場は腰下から冷えるから電気ストーブを使っているという特に女性が居るのも事実。
また、空調機が故障中のため修理までの間、応急的に電気ストーブを使うというパターンもあるのも事実。
その電気ストーブに衣類や紙類など燃えやすいものに接触してしまうことが主な原因のようです。
そして「こんろ」からの出火。これは消し忘れによるもので、飲食店舗には閉店時にこんろ消火の再三の確認を促し続けたいです。
次回からは消防訓練らしい消防訓練を実施できるよう願うばかりです。
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