フロン排出抑制法によるエアコン定期点検

空調設備

今日はビルの業務用エアコンの法定点検がありました。

平成27年4月から施工されたこのフロン排出抑制法により、当ビルのエアコンは3年に1回の法定点検が必要となる出力が7.5KW以上の機種に該当します。

正確には1台の出力が7.4KWとギリギリで法定点検が非該当の機種なのですが、2基又は3基を連結として組んでいるビル用マルチ方式なので、2基の連結なら14.8kw、3基の連結なら22.2kwの空調機という取扱いとなります。

この法定の定期点検料ですが、室外機1台あたり32,000円ほど。台数が多くなれば単価も低くなりますが、多くの台数を設置しているオフィスビルや商業施設にとっては大きなコストです。

 

特に機器の出力が50kw以上のエアコンや7.5kw以上の冷凍冷蔵機器は年1回の実施が必要となるわけですから。

実際、この法定の定期点検をしっかり実施しているビルや商業施設はどれほどあるのでしょうか。

当ビルも、この法定点検を実施するようになったのはフロン排出抑制法施行後しばらくしてからのことでした。

 

文字通り、地球環境を守るためのフロン排出抑制ですから仕方ありませんが、空調設備の良好な維持管理・延命というメリットの方が大きいのではないでしょうか。

 

室外機の冷媒系統に測定器を接続し、冷媒漏れの有無等点検。

 

特に異状はありませんでした。

 

尚、3ヵ月に1回の簡易点検は当社で行っています。

外観メインの点検で、室外機については

・室外機の異常振動、異音

・熱交換器フィンの損傷、異物の付着、油のにじみ

・ケーブル保温カバーの損傷

・配管の腐食

などで、前回9月の簡易点検時では室外機1基のファンからの異音を見つけ修理しました。

 

また、よくあるのがケーブル保温カバーがカラスに突かれたり、千切られることもありますので、保温材をテープで巻いて補修します。

 

室内機は

・フィルター汚れの有無

・熱交換器の霜付きの有無

・ファンモーターからの異音

など。

最近特に多いのがファンモーターからの異音。

軸受部分の摩耗により運転中は擦れる音が気になるようになります。

この場合はファンモーターごと交換となります。

 

すべて設置から10年経過の機種になりますので、今後も日頃のこまめな点検と、テナントに迷惑にならないよう機器の異状の早期発見に注力していきたいと思います。

 

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