チャタテムシ発生

ビルの害虫対策

地下1階テナントのネイルサロンから、「昨日、チャタテムシがいっぱい発生した」との苦情。

すぐに害虫駆除業者に電話してその日のうちに来てもらい、駆除してもらったとのことで、私と管理人とでそのテナントに伺い現場確認。

発見状況としては、入口寄りに置いていたソファの下に数十匹いるのを見付け、ソファをどかしたところ数えきれないほどのチャタテムシがいて、慌てて害虫駆除業者を呼んで処置したそう。

今日、当社指定の害虫駆除業者に来てもらいそのテナントと地下1階全体を調査。

ネイルサロンではチャタテムシが大量にいたというソファは一時的に店の外に出していたので、店内の、ソファを置いていたその周辺の隙間や物陰、壁面などをくまなく調査したところ、駆除したばかりでさすがにチャタテムシは一匹も確認できません。

今まで、館内でチャタテムシを見たり、発生の苦情は1度もなかったので、仮にソファは最近お店に入れたものだとしたら、元々ソファに付着していたチャタテムシを一緒に運んできた可能性も考えたが、お店の人によると、ソファはずいぶん前から置いてあるのだそう。

ちなみにソファの裏側を見たところ普通のソファと同じ造りで、座面のクッション裏側から床面までは空洞になっている。

チャタテムシはこの空洞に集中的に集まっていたのでしょうか。

そして、現在空室になっている隣の貸室も調査したところ、室内奥の壁面に多くのチャタテムシがついているのを発見。

体長1m~1.5mほどの、ほんとに小さなハエのような虫で、一見壁の汚れかホコリ?と思うような、恥ずかしながら業者に教えてもらい初めて気が付くほど小さい。

チャタテムシがへばりついていたボード壁はすべて同一方向で、その壁の裏側はスラブのコンクリート壁。以前、大雨が降るたびにその雨水が地下水となって室内に漏水したこともある面(その後、室内に漏水しないよう対策済み)で、やはりチャタテムシが生息環境として好む高湿度に近い環境なのかもしれない。

そしてこのチャタテムシは気が付かなかっただけで、元々生息していたのではないかと思います。

チャタテムシは人に刺したり危害を加える虫ではないが、その死骸が空中に舞った際に体内に吸い込むと人によってはアレルギーを引き起こしたり、チャタテムシを餌とするツメダニの発生にも繫がる。

生息範囲は広く、本棚や壁紙、畳、それから食品などにも発生し、湿度の高くなる初夏から秋にかけて発生するが、駆除業者によると、実際のところ、チャタテムシは発生原因も含めてその生態については100%解明されていないのだそう。

業者によりチャタテムシがへばりついていた壁面全体に薬剤を噴霧。

ちなみにこの貸室の更に隣は最近入居し始めたテナントで、壁など大幅な改装を施しているためか、チャタテムシの発生は確認できず。

そして向かい側の他の並びのテナントでも発生は確認できず。湿度の高い部分がないからでしょうか。

 

共用部分にも薬剤を噴霧してもらい、防除処理終了。

来月、再度発生状況を確認し、それによって今後定期でチャタテムシの防除も今現在定期で行っているチョウバエ等防除と一緒に定期作業に組み込むこととしました。

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