ビルの忘れ物・拾い物事情

遺失物・拾得物

ビル内における忘れ物・拾い物は日常的に発生する案件で、その対象物や発生頻度も季節により変わります。

例えばこれからの季節、秋から冬、そして春先にかけて多いのが
・マフラー類(ストール・スカーフ)、
・手袋
・帽子(ニット帽)
などの衣類で、忘れていく場所はエントランスホールの椅子の上が最も多い。

エントランスホールの防犯カメラ画像で、椅子の上に忘れていった人を確認することはできたとしても、外部から来たテナントの来訪者であったり(どのテナントの来訪者かまでは特定不可)、通りがかりに休憩がてら入ってきた人だったりすることも少なくありません。

それらの忘れ物は巡回中の管理人やテナントの方が見付けて届けてくれたりするのだが、忘れ物に気付きその場に戻ってくることも想定して数時間置いたままにしても来ないときは、管理人室で預かり、忘れ物の掲示もした上で3日以内に持ち主が現れなければ、交番に届け出ています。

ちなみに管理人室に拾得物の届け出があった場合は、拾得者にはその内容物の確認、名前、拾った場所と時間等、様式に従い確認し、権利の説明もして拾得物管理台帳に記載しています。

 

しかし不思議なことに、これらの忘れ物は取りに来ないことがほとんど(傘と同じ)。忘れ物の問い合わせすらありません。

 

マフラーや手袋、帽子だって、もしかしたら家族や恋人からプレゼントされた物だったりしないのだろうか?と思っちゃいますよね。

 

交番に拾得物として届け出た後、持ち主は現れてるのでしょうか。

 

そして、季節等関係なく日常的に多いのが、
・スマホ
・財布
・交通定期券
・ポーチ(化粧品等)
・指輪、ピアスなどのアクセサリー類
・傘

スマホと財布は特に男子トイレが最も多く、ブース内に忘れていくことが多いです。

これはおそらく普段ズボンの後ろポケットに入れていて、用を足すときにポケットから取り出してペーパーホルダーの上に置いたまま忘れていってしまうのでしょう。

 

これらはテナントの方や、清掃員の方が発見して管理人室に届けてくれるのですが、その後テナントに確認にまわると該当者が見つかりますし、テナントに該当者が居なくて外部からの訪問客の場合もあります。

その場合でも、忘れてきたことに気が付いてトイレに戻る場合もあるのでしょうが、今や買い物の決済も当たり前にできるスマホや現金・有価証券、クレジットカード、免許証、保険証といった物の性質上、衣類のようにその場に置いておき様子を見るということは防犯上できませんので、テナントに該当者が居ない場合はその日のうちにすぐに交番に届けるようにしています。

それから化粧品等が入ったポーチや指輪・ピアスなどのアクセサリーは、女子トイレが多いかと思えば、意外にも共用部分のリフレッシュコーナーやエントランスホールだったりすることもあります。

 

バスや鉄道の定期券(SuicaやPASMO含む)は、それ単体で廊下に落ちてたりしますので、これもスマホやお財布同様に交番に。

 

最後に、傘。これもエントランスホールや各階のリフレッシュコーナー、トイレなどですが、まずほとんど取りに来ません。

ちょっと高価そうな日傘もそう。ビニール傘は多い時には管理人室の傘立てが入りきらないくらいになるときもあります。

 

れから最近あった事例で、あるテナントの男性から「ビルの中でバイクのカギを紛失してしまった」と、管理人室に届け出がないか確認にきたことがあった。一緒に館内を捜索したが、結局、見付かりませんでした。

 

他のテナントで、「社員が貸室の鍵を紛失してしまった」という場合もあり、その場合も館内を探し回り、見付からないときは錠前交換したり、警備用のカードキーを紛失した場合は、そのカードキーを使用できなくして(警備会社により抹消)、新たに発行する措置もとっています。

 

ビル内での忘れ物対策としては、「お忘れ物注意」の掲示をエントランスホール椅子やリフレッシュコーナー、トイレに掲示しています。

 

これから皆、何かと忙しくなり、入館者も何かと増える時季。忘れ物・落とし物は増えないようにだけ、願いたいですね。

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